お客様の声

有限会社パムック
取締役相談役 川畑 善智氏

体に不自由を抱えた利用者の生活を豊かに、福祉ビジネスの未来を創る

From Ogawa

車椅子というブルーオーシャンに着目し、介護業界に先駆けて利用者目線のサービスを提供する稀有な存在だと思います。幅広い福祉事業を展開し、明確なビジョンを持ってビジネスに取り組んでいる、将来有望な会社です。

起業前〜現場で見て、聞いたことが原点に

そもそもビジネスを立ち上げようと考えたのは、学生時代まで遡ります。ボランティア活動で障がい者の生活介助に携わり、お困りごとをお伺いする中で、「車椅子の修理が来てくれない」という悩みを抱える人がたくさんいることに気づきました。現在は完治していますが、わたし自身大学4年生の時にギランバレー症候群を発症し、車椅子生活をしていたことも大きく影響しています。
当社を立ち上げるまで、紆余曲折がありました。病気をきっかけにやむなく大学を中退。全く関係のない印刷会社へ就職しましたが、やはり頭の片隅では車椅子に関わるビジネスに関わりたい思いがあって、1992年に町の小さな車椅子メーカーへ飛び込みに行って、製造をやりたいと社長に熱意を伝えました。モノづくりは好きでしたが、大学では法学部を専攻して知識も経験もありません。しかし、採用されたのは大型バイクが趣味、車椅子をメカニックとして作ることが好きで意気投合したから。その会社は車椅子のオリジナルブランドを製造し、電動と手動で座席が上下に昇降するものを作っていました。全国各地へ販売していましたが、当時は国の制度が充実していなかったので経営が苦しく、ある意味ボランティア活動のような仕事という位置づけでした。なかでも起業にあたって学んだのは、工場にいながらお客様を任されたこと。車椅子の寸法の測定や住まいのバリアフリーに関する確認、そして車椅子の見積もりや請求といった行政への手続きも担当しました。一通りを経験し、それがビジネスの骨格となっています。その会社には3年間勤務し、妻と結婚したのを機に退職して、大学に復学して残りの単位を習得。職業訓練校に通い、内助の功もあって当社を立ち上げる運びとなりました。

起業後〜利用者に寄り添ったサービスを目指して

創業した頃は、車椅子の修理、改造を行なっていました。知り合いから仕事を依頼されて細々と経営していました。病院や介護施設へ営業に行きましたが、実績も信頼もないため新規の仕事はいただけません。それでも車椅子とお客様をつなぐ存在として、クッションを作成する、身体が倒れないようパッドを入れる、漕ぎやすい仕組みを考える、電動化にするなど、オーダーメイドの対応を行なって少しずつ口コミが広がるように。車椅子は5〜6年程で壊れるため、新しい車椅子を作るときに指名をいただいています。
オーダーメイドにこだわったのは、同業他社は評判が悪いのを学生時代のボランティア活動を通して体感していたから。車椅子は国から助成金が支給されるため、役所と医者の話しさえ聞いたら仕事として成り立つという業界の悪しき風習がありました。車椅子をご利用される方も仕方がないと諦めて、ほとんど満足していません。自立生活をしている障がい者は「修理が来ない」「自分の希望通りのものが作れない」ということを切実な問題として捉えて、本当に困っていました。そこで当社は、車椅子を使う人の意見をしっかり聞いて、本人が求めているものをきちんと提供するべきではないか、という考えから創業しました。それが、お客様から支持されている理由だと思います。まだ制度が十分ではないときからよりよい車椅子を共に作っていて、それに少しずつ時代が追いついてきたのかもしれません。

転換期〜経営戦略に欠かせないHOPとの出会い

HOPを知ったのは2016年。新卒採用に伴う助成金の申請が発生し、総務や給与計算、介護保険など、全体の売上をワンストップで行なうことを検討していたときに出会いました。労務管理と税務を一本化して税理士の先生に相談する手間が省けて助かっています。例えば、税務に関して部門ごとの売上と経費を区分することを提案されました。それにより、儲かっているように見えて実際には厳しい状況だということが見える化され、事業計画を組み直すきっかけにつながりました。人事労務の相談をしたときにはセミナーを紹介していただき、新卒採用は毎年好調です。中途採用も行なっていますが、定着率を上げることを課題としています。親の介護が必要、育児休暇に入るなど、ライフステージに応じて働きやすい環境を作ることは必要不可欠なので、HOPからの的確なアドバイスを役立てています。2017〜2018年には、社員教育やガバナンス対応に関する相談も行ないました。2005年に10名程の会社へ拡大し、2006年にデイサービス事業をスタートして、現在は従業員60名、売上6億3000万円の企業へと成長していますが、組織が拡大するにつれて経営理念が社内に浸透していないと感じたからです。納品がスムーズにいかない、納期を忘れてしまうなど、お客様からのクレームが発生しないよう、管理職には部下とコミュニケーションを取るように指導しました。社内マネジメント品質向上を目指して、今期はクレームゼロを心がけています。これから当社が成長していくためにも、HOPなしでは成り立たないと考えています。

創業より約25年間を振り返ると制度は進んでいますが、一人ひとりに合った制度作りがもっと必要だと感じています。例えば、自力で車椅子を移動できる労働者には、電動車椅子は支給されません。街中をずっと自走するのは大変なことです。電動車椅子さえあれば、職場までの移動が確保できるため労働できる人がもっと増えるでしょう。ヨーロッパやアメリカでは、仕事では電動車椅子がないと不便だから、自走で漕げる人も電動車椅子を与えられます。ここ数年で、車椅子の供給は非常に良くなっていますが、障がい者が働くことを想定し、もう一段階上のことを考えて制度を改善していくと、障がい者が暮らしやすい社会が創られるのではないでしょうか。デイサービス業は高齢者が増え続けるため、マーケットが拡大していくと予想されます。車椅子の製造業は、専門性が高く利益が薄いため、志がないと続けられないビジネスです。AIの時代が到来すれば、障がい者に快適な生活が過ごせるかもしれませんが、ブルーオーシャンは当面続くと考えています。車椅子は当事者の身体の状態、ライフスタイルを全データ化しているため、専門ノウハウが必要になります。他社がいきなり参入するのは厳しいでしょう。日本全国、全世界に私たちの車椅子を供給し続けるためにも、末長くHOPには知恵を貸していただきたいです。

有限会社パムック
http://www.pamuk.co.jp/

ありがとうございました。
次回もお楽しみに。

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