売上は好調で利益も出ているが、離職率が高いのが悩み…。
社員の定着を図るために評価制度を導入したいので相談に乗って欲しい
・創業より売上は順調に伸びているが、月ごとの目標売上は掲げているものの、具体的な数値計画(中長期計画・短期予算)構築はできていない。
・目標売上とビジョンがつながっていない(過去の実績を基に目標を設定)
・会社が大切にしている理念やビジョンを伝える機会・研修は実施しているが、社長自身に腹落ちしておらずご自身の言葉になっていない。
・社員定着のためにまずやらなければならないことは評価制度の導入ではなく、想いを込めた事業計画の策定が先。社員と会社が目指すゴールを一致させ、事業計画と社員の成長を紐づけた評価制度が必要
① 社員に伝えている経営理念・ビジョンを因数分解!?
「関わる全ての人を幸せに…」
例えば、関わる全ての人とはどの範囲でしょうか?
拠点があるエリアでしょうか?全国展開でしょうか?もしくは海外進出でしょうか?
社長が実現したいことをできるだけ具体的に言語化することから始めます。
② 実現したい未来を数値化
①で具体的に言語化したことを、実際に数値に変換していきます。
例えば①で経営理念を体現するには「全国展開を目指す」となったとき、いつ売上が増えるのか、営業所を開設するのか、する場合にはどのくらいの費用がかかるのか、社員計画は??
思い描いた未来が嘘みたいに数字に変換されていきます!
③ 事業計画を達成するために社員に期待することは?
評価制度は①②がなければ機能はしないと言っても過言ではありません。
①②がない評価制度には社長の想いが思っていないので、ただの言葉の羅列です。
また、社員の成長(評価)とともに会社の業績も伸びていかなければ、社員の給与を上げることもできません。
評価制度は会社の理念やビジョン、事業計画を連携させなければ上手に機能していきません。
経営者向けのあらゆるセミナーに参加され、経営者としての学びをたくさんしていらっしゃる社長でした。
社員のみなさんに働きやすい環境を整えたい、組織として成長していきたいという想いとは裏腹に、導入する仕組みや制度はなかなかうまく機能しなかったということでした。
離職を止めるためには評価制度だ!と信じてご相談に来てくださいました。
「従業員満足度」の点数が低いことは社長も想定内だったようですが、「経営システム」の点数が想定以上に低く、成長企業診断®を通じて、本来の課題がどこにあるのかに気づくことができました。
ご自身の想いを言語化するのは苦手と言いつつも、本当に実現したいことは何かを尋ねると我々が壁打ち役になることで本音が出てくるようになりました。
組織として評価制度を整備することはもちろん大切ですが、まずは社長の本音を社員と共有して同じ方向を向くことがスタートです‼
春に2回目の経営計画発表会を実施予定ということで、社員さんへのメッセージがとても楽しみです!
(文責:山寺 聖良 )