中央区日本橋人形町の税理士・社労士・相続なら

HOPグループ

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-13-9
FORECAST人形町7階

受付時間
9:15~18:00
※土曜・日曜・祝日・年末年始(12/29~1/3)を除く
アクセス
東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅 7番出口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線「人形町」駅 A2出口より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「人形町」駅 A3出口より徒歩7分
都営地下鉄新宿線「浜町」駅 A2出口より徒歩10分

お気軽にお問合せ・ご相談ください

03-5614-8700

日割り計算とは?給与・家賃の計算方法をわかりやすく解説

更新日:2026年3月24日

日割り計算とは?給与・家賃の計算方法をわかりやすく解説

日割り計算とは、月額料金や給与などを日数で按分して、実際に利用・勤務した日数分の金額を算出する計算方法です。

月途中の入社・退職時の給与計算や、賃貸物件の入居・退去時の家賃計算など、さまざまな場面で必要になります。

本記事では、日割り計算の基本公式から、給与・家賃での具体的な計算方法を徹底解説。産休・育休時や遅刻・早退時の控除計算、社会保険料の扱いについても詳しく説明しています。

さらに、暦日数(歴日数)と所定労働日数の違い、端数処理のルール、無料の自動計算ツールやExcelでの計算方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること
  • 日割り計算の定義と基本公式
  • 給与の日割り計算方法(入社・退職・欠勤・産休育休・遅刻早退時)
  • 家賃の日割り計算方法(入居・退去時)
  • 暦日数(歴日数)とは?30日・31日基準の違いと端数処理のルール
  • 無料の給料日割り計算ツールとExcel活用法

日割り計算とは?基本的な意味と公式

日割り計算とは、月額で発生する料金や給与を日数単位で按分し、実際に利用・勤務した日数分の金額を算出する計算方法です。

月の途中で契約が開始・終了した場合に、公平な金額を算出するために使われます。

この章では、日割り計算の基本公式と、どのような場面で必要になるのかを解説します。

日割り計算の定義と基本公式

日割り計算の基本公式は「月額÷その月の日数×利用日数」です。

日割り計算の基本公式
  • 日割り金額 = 月額 ÷ その月の日数 × 利用日数

たとえば、月額10万円のサービスを30日の月に15日間利用した場合、日割り金額は「10万円÷30日×15日=5万円」となります。

この公式は給与、家賃、サブスクリプションサービスなど、月単位で発生する様々な料金に適用できます。

日割り計算の考え方はシンプルです。まず「1日あたりの単価」を算出し、それに「対象日数」を掛けるという2ステップで構成されています。

日割り計算の2ステップ
  • ステップ1:1日あたりの単価を算出(月額÷その月の日数)
  • ステップ2:対象日数を掛ける(1日あたり単価×利用日数)

日割り計算が必要になる場面

日割り計算は、月単位で発生する料金を途中から開始・終了する際に必要です。

主な場面として以下が挙げられます。

■日割り計算が必要になる場面
シーン 具体例
給与 月途中入社、月途中退職、欠勤控除、産休・育休、遅刻・早退控除
家賃 入居時の日割り家賃、退去時の日割り精算
サブスク 月途中解約時の返金計算
保険料 月途中での加入・脱退時の保険料計算
固定資産税 不動産売買時の売主・買主間での精算

給与の場合、月途中で入社した社員には在籍日数分のみを支給するのが一般的です。また、賃貸物件では入居日から月末までの家賃を日割りで計算し、初期費用として支払います。

日割り計算を行うことで、サービス提供者と利用者の双方にとって公平な金額を算出できるのです。

日割り計算の3つの方式(暦日数・所定労働日数・固定日数)

日割り計算には主に3つの方式があり、それぞれ計算に使う「日数」が異なります。

どの方式を採用するかによって、計算結果が変わるため注意が必要です。

■日割り計算の3つの方式
計算方式 分母となる日数 特徴 主な用途
暦日数方式 その月の暦日数(28〜31日) 計算がシンプル、月により単価が変動 家賃、小規模企業の給与
所定労働日数方式 その月の所定労働日数 実労働に基づき公平、単価が高い 企業の給与計算
月平均所定労働日数方式 年間の月平均所定労働日数 毎月同じ単価で安定、計算が統一的 中〜大企業の給与計算
固定日数方式 30日固定など 毎月同じ単価で安定 家賃、建設業・製造業の給与

暦日数方式は、その月のカレンダー上の日数(28日〜31日)を分母として計算します。計算がシンプルで手計算でも対応しやすいのがメリットです。ただし、月によって1日あたりの単価が変動するデメリットがあります。

所定労働日数方式は、企業の就業カレンダーに基づいた勤務日数を分母とします。「働いた分だけ支給する」という考え方に沿った公平な計算が可能です。ただし、所定労働日数は毎月変わるため、月によって1日あたりの単価が変動します。

月平均所定労働日数方式は、年間の所定労働日数を12で割った平均値を分母とする方法です。たとえば年間所定労働日数が246日の場合、月平均は246÷12=20.5日となります。毎月同じ日数で割るため、月による単価のばらつきがなく、多くの企業で採用されています。

固定日数方式は、月の日数に関係なく「1ヶ月=30日」などと固定して計算します。毎月同じ単価で計算でき、安定した金額になるのが特徴です。

計算方式選びのポイント
  • 給与の場合は就業規則や賃金規定で定められた方式に従う
  • 家賃の場合は賃貸借契約書に記載された方法を確認する
  • 法律で「この方式を使うべき」という決まりはない
  • 月平均所定労働日数方式は月ごとの単価変動がなく、実務で最も多く採用されている

給与の日割り計算方法と計算例

給与の日割り計算は、月途中入社・退職や欠勤時に必要です。法律で計算方法が定められているわけではなく、各企業の就業規則や賃金規定に従って計算します。

この章では、具体的な計算例を交えながら、給与の日割り計算方法を解説します。

月途中入社・退職の日割り計算

月途中で入社または退職した場合、その月の給与は在籍日数分のみを日割りで計算します。

計算方式により金額が大きく異なるため、事前に会社の規定を確認しておくことが重要です。

月給20万円の社員が4月(30日間、所定労働日数21日)の15日から月末まで勤務した場合の計算例を見てみましょう。

■月給20万円・4月15日入社の計算例(3方式比較)
計算方式 計算式 支給額
暦日数方式 20万円÷30日×16日 106,667円
所定労働日数方式 20万円÷21日×11日 104,762円
月平均所定労働日数方式 20万円÷20.5日×11日 107,317円

上記のように、同じ勤務日数でも計算方式により支給額が数千円変わることがあります。

月平均所定労働日数方式の「20.5日」は、年間所定労働日数246日÷12ヶ月で算出しています。この方式は毎月同じ日数で割るため、月ごとの不公平感がなく、多くの企業で採用されています。

給与の日割り計算に法的なルールはありません。企業が合理的な方法を選択できますが、就業規則や賃金規定に明記し、従業員に周知しておく必要があります。

欠勤控除の計算方法(日割り計算との違い)

欠勤や休職で勤務しなかった日がある場合、「欠勤控除」として給与から差し引きます。月給制であっても、ノーワーク・ノーペイの原則により、働いていない日数分を控除することが認められています。

欠勤控除の計算式
  • 控除額 = 月給 ÷ 所定労働日数(または暦日数) × 欠勤日数

たとえば、月給20万円の社員が所定労働日数21日の月に3日欠勤した場合、所定労働日数方式では「20万円÷21日×3日=28,571円」が控除額となります。

ここで重要なのが、「欠勤控除」と「日割り計算」の違いです。

■欠勤控除と日割り計算の違い
項目 欠勤控除 日割り計算
考え方 月給から「休んだ分を引く」 月給を「出勤した分だけ支給する」
計算式 月給 −(月給÷日数×欠勤日数) 月給÷日数×出勤日数
使う場面 月の途中で数日欠勤した場合 月途中入社・退職で在籍期間が短い場合
端数処理 控除額の端数は切り捨て(労働者有利) 支給額の端数は切り上げ(労働者有利)

欠勤控除は「月給から引く」方式、日割り計算は「出勤分だけ計算する」方式です。端数の処理方法が異なるため、控除額の端数は切り捨て、支給額の端数は切り上げにすることで、労働者に不利にならない処理ができます。

遅刻・早退時の控除計算

遅刻や早退があった場合は、日単位ではなく時間単位で控除額を計算します。

遅刻・早退控除の計算式
  • 控除額 = 月給 ÷ 月平均所定労働時間 × 遅刻・早退した時間数

たとえば、月給20万円・月平均所定労働時間164時間の社員が2時間遅刻した場合、控除額は「20万円÷164時間×2時間=2,439円」です。

遅刻・早退の控除で注意すべきポイントがあります。

遅刻・早退控除のポイント
  • 控除できるのは「不就労分の賃金」のみ。それ以上の控除は減給の制裁(労基法91条)に該当する
  • 30分未満の遅刻を30分として控除するのは、超過分が「減給の制裁」となりうるため要注意
  • 就業規則で遅刻・早退控除のルールを明確に定めておく必要がある

産休・育休・休職時の日割り計算

産休・育休や傷病休職で月途中から休業する場合も、出勤した日数分のみ日割りで給与を支給するのが一般的です。

■月給20万円・4月15日から産休開始(10日出勤)の場合
計算方式 計算式 支給額
暦日数方式 20万円÷30日×14日 93,333円
所定労働日数方式 20万円÷21日×10日 95,238円
月平均所定労働日数方式 20万円÷20.5日×10日 97,561円
産休・育休・休職時のポイント
  • 産休中は給与の支給義務はないが、健康保険から「出産手当金」が支給される
  • 育休中は雇用保険から「育児休業給付金」が支給される
  • 産休・育休期間中の社会保険料は免除申請が可能
  • 傷病休職の場合は健康保険から「傷病手当金」が支給される(給与支給がない場合)

手当は日割り計算の対象になるか

給与には基本給以外にも各種手当が含まれます。ただし、すべての手当が日割り計算の対象になるわけではありません。手当の性質によって扱いが異なります。

■日割り計算の対象となる手当
手当の種類 日割り対象 理由
基本給 対象 勤務日数に応じて支給
時間外手当 対象 実際の残業時間に応じて支給
通勤手当 実費精算が一般的 出勤日数に応じた交通費を精算
住居手当・家族手当 満額支給が望ましい 出勤日数と関連しない福利厚生
役職手当 会社規定による 役職に対する対価として判断が分かれる

住居手当や扶養手当などの定額手当は、福利厚生的な意味合いが強く、出勤日数に関係なく発生する費用を補助する目的があります。そのため、日割りにする合理的理由がないケースが多く、満額支給が望ましいです。

ただし、手当の扱いは会社ごとの規定によって異なります。就業規則や賃金規定を確認し、不明点があれば人事部門に問い合わせましょう。

社会保険料・税金は日割り計算の対象外

給与の日割り計算で注意が必要なのが、社会保険料と税金は日割りの対象にならない点です。

■社会保険料・税金の日割りの可否
項目 日割り ルール
健康保険料 不可 月末時点で加入していれば1ヶ月分を徴収
厚生年金保険料 不可 同上
雇用保険料 日割りではなく実額 その月に支払われた賃金総額に料率を掛けて計算
所得税 不可 日割り後の支給額に基づき源泉徴収税額表で算出
住民税 不可 特別徴収額は月額固定。在籍月分を徴収

とくに注意すべきは、月途中退職の場合です。退職日が月末の1日前(例:4月29日退職)だと、社会保険の資格喪失日は翌日の4月30日となり、4月分の保険料は徴収されません。しかし、月末退職(例:4月30日退職)だと資格喪失日は5月1日となり、4月分の保険料が発生します。

日割り計算の結果、手取り額が想定以上に少なくなる原因の一つが、この社会保険料のルールです。

最低賃金にも注意
  • 日割り計算の結果、時間あたりの単価が地域の最低賃金を下回っていないか確認が必要
  • 月給÷月平均所定労働時間で算出した時給が最低賃金以上であることを確認する
  • 最低賃金は都道府県ごとに異なり、毎年10月頃に改定される

家賃の日割り計算方法と計算例

家賃の日割り計算は、賃貸物件への入居時や退去時に必要になります。

計算方法は物件や管理会社によって異なるため、賃貸借契約書で確認することが重要です。

この章では、入居時・退去時それぞれの日割り計算方法と、管理費・共益費の扱いについて解説します。

入居時の家賃日割り計算

入居時の日割り家賃は、入居日からその月の末日までの日数分を計算します。初期費用として、日割り家賃に加えて翌月分の家賃(前家賃)を支払うのが一般的です。

日割り家賃の計算方法は主に3種類あります。

■日割り家賃の計算方法
計算方法 計算式 特徴
実日数割り 月額家賃÷その月の日数×入居日数 月の実日数に基づく公平な計算
30日割り 月額家賃÷30日×入居日数 毎月同じ単価で計算が安定
31日割り 月額家賃÷31日×入居日数 入居者に有利になりやすい

たとえば、月額家賃8万円の物件に4月15日(30日の月)から入居する場合を計算してみます。

計算例:月額8万円、4月15日入居(16日間)
  • 実日数割り:8万円÷30日×16日=42,667円
  • 30日割り:8万円÷30日×16日=42,667円
  • 31日割り:8万円÷31日×16日=41,290円

不動産業界では30日割りの契約が多いです。実日数で計算すると月によって1日あたりの単価が変わるため、30日固定にして計算を安定させる狙いがあります。

退去時の家賃日割り計算

退去時は、月初から退去日までの日数分を日割り計算し、すでに支払っている1ヶ月分の家賃から過払い分が返金されます。

ただし、契約内容によっては日割り計算されない場合もあるため注意が必要です。

退去時の家賃精算パターン
  • 日割り計算:退去日までの日数分のみ支払い、過払い分は返金
  • 月割り計算:月途中退去でも1ヶ月分全額支払い、返金なし
  • 半月単位:15日を基準に半月分or1ヶ月分を支払い

「月割り」契約の場合、たとえば15日に退去しても月末までの家賃を支払う必要があります

退去時に損をしないためには、契約前に賃貸借契約書の「解約に関する条項」をよく確認しておくことが大切です。

また、退去の際は解約告知期限(一般的に1ヶ月前まで)を守る必要があります。告知期限を過ぎてから解約を申し出ると、追加で家賃を請求される場合があるので注意しましょう。

管理費・共益費の日割り計算

管理費や共益費も、家賃と同様に日割り計算されることが一般的です。計算方法も家賃と同じで、契約書に記載された方式(実日数割り、30日割りなど)に従います。

ただし、物件によっては管理費・共益費が日割り対象外となっている場合もあるので注意してください。とくに入居時の初期費用を計算する際は、家賃だけでなく管理費・共益費の日割り有無も確認しておきましょう。

日割り計算の対象となる費用(一般的な例)
  • 家賃
  • 管理費
  • 共益費
  • 駐車場代
  • 町内会費
日割り計算の対象外となることが多い費用
  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 火災保険料

暦日数(歴日数)とは?日割り計算における30日・31日の違いと端数処理

日割り計算では「何日で割るか」という基準と、計算結果の「端数をどう処理するか」が重要なポイントです。

基準や処理方法によって最終的な金額が変わるため、しっかり理解しておきましょう。

暦日数(歴日数)とは?30日固定との違い

暦日数(歴日数)とは、カレンダー上の日数のことで、土日祝日や休日を含むすべての日を数えた日数です。「れきじつすう」と読みます。「暦日数」と「歴日数」はどちらも同じ意味で使われます。

たとえば、1月は31日、4月は30日、2月は28日(うるう年は29日)が暦日数です。所定労働日数(出勤義務のある日だけを数えた日数)とは異なるので注意してください。

■暦日数と所定労働日数の違い
項目 暦日数(歴日数) 所定労働日数
定義 カレンダー上の全日数 企業が定めた出勤義務のある日数
土日祝日 含む 含まない(休日の場合)
4月の例 30日 21〜22日(企業の休日設定による)
日割り単価 低くなる(日数が多い分) 高くなる(日数が少ない分)
主な用途 家賃、平均賃金の算定 給与の日割り計算

日割り計算で「何日で割るか」は、暦日数基準と30日固定の2つに大別されます。どちらを採用するかで1日あたりの単価が変わり、最終的な金額にも影響します。

■30日固定と暦日基準の1日単価比較(月給20万円の場合)
基準 1日単価
30日固定 6,667円(毎月同額)
1月(31日) 6,452円
4月(30日) 6,667円
2月(28日) 7,143円
2月うるう年(29日) 6,897円

30日固定の場合、どの月でも1日あたり6,667円で計算できます。シンプルで管理しやすいのがメリットです。

一方、暦日基準では月によって単価が変動し、2月は1日あたりの単価が最も高くなります

どちらが得かは状況によって異なります。給与の場合は会社規定に、家賃の場合は契約書に従って計算してください。

端数処理の3つの方法(切り捨て・切り上げ・四捨五入)

日割り計算では、1円未満の端数が発生することがあります。この端数の処理方法は、切り捨て・切り上げ・四捨五入の3つです。

■端数処理の方法
処理方法 計算例(6,666.67円の場合) 結果
切り捨て 小数点以下を切り捨て 6,666円
切り上げ 小数点以下があれば繰り上げ 6,667円
四捨五入 50銭未満は切り捨て、50銭以上は切り上げ 6,667円

給与の場合、労働基準法24条で「賃金は全額を支払わなければならない」と定められています。

そのため、支給額の端数は切り上げ、控除額の端数は切り捨てにすることが原則です。そうすることで、労働者に不利にならない処理ができます。

家賃の場合は法律による定めがなく、契約書の記載に従うのが一般的です。四捨五入が多いですが、物件や管理会社によって異なります。

うるう年(2月)の日割り計算

2月は28日または29日(うるう年)しかありません。そのため、暦日基準で計算すると他の月より1日あたりの単価が高くなります。

月給20万円の場合の2月の1日単価
  • 通常の2月(28日):20万円÷28日=7,143円/日
  • うるう年の2月(29日):20万円÷29日=6,897円/日
  • 30日固定の場合:20万円÷30日=6,667円/日

たとえば、2月に10日間だけ勤務した場合、暦日数方式(28日)では71,430円、30日固定方式では66,670円となり、約4,760円の差が生じます。

この差を避けたい場合は、30日固定方式や月平均所定労働日数方式を採用しましょう。どちらかを採用することで、どの月でも同じ単価で計算できます。

給料の日割り計算を簡単にするツールとExcel活用法

日割り計算は手計算でも行えます。ただし、計算ミスを防ぎたい場合や繰り返し計算が必要な場合は、無料の給料日割り計算ツールやExcelを活用すると便利です。

この章では、おすすめの自動計算ツールと、Excelで日割り計算を行う方法を紹介します。

給料の日割り計算ツール(無料)

Webブラウザで使える無料の給料日割り計算ツールを活用すれば、月給や日数を入力するだけで自動的に計算結果が表示されます。

主なツールは以下の通りです。

■主な給料日割り計算ツール
ツール名 特徴 主な用途
日割り計算くん 月額・日数を入力するだけのシンプル操作。暦日数/所定労働日数を選択可能 給与、月額料金
自動計算サイト 開始日・終了日を指定して日割り料金を自動計算。カレンダー入力対応 レンタル、サブスク
ネットの便利屋さん 暦日数・所定労働日数・月平均所定労働日数の3方式に対応 給与計算
司法書士事務所の計算ツール 固定資産税の日割り計算と精算書作成に特化 不動産売買

上記のツールは無料で利用でき、会員登録も不要です。ただし、計算結果はあくまで参考値として扱い、重要な取引では必ず自分でも確認することをおすすめします。

Excelで日割り計算する方法(関数・数式)

Excelを使えば、日割り計算を自動化できます。DAY関数とEOMONTH関数を組み合わせることで、月の日数を自動取得し、正確な日割り計算が可能です。

日割り計算に使う主な関数
  • DAY(日付):日付から「日」の数値を取得
  • EOMONTH(日付, 0):その月の月末日を取得
  • DAY(EOMONTH(日付, 0)):その月の日数(暦日数)を取得

日割り計算の基本的な数式は以下の通りです。

Excelでの日割り計算式
  • =月額/DAY(EOMONTH(日付,0))*利用日数
  • 例:=A1/DAY(EOMONTH(B1,0))*C1

この数式では、A1に月額、B1に基準となる日付、C1に利用日数を入力すると、自動的に日割り金額が計算されます。日付を変更すればその月の日数(暦日数)が自動で反映されるため、毎月の計算の効率化が可能です。

Excelテンプレートの作り方

繰り返し日割り計算を行う場合は、Excelでテンプレートを作成しておくと便利です。以下の手順で作成できます。

日割り計算テンプレートの作成手順
  • A列:項目名(月額、開始日、終了日、利用日数、日割り金額)
  • B1:月額を入力するセル
  • B2:開始日を入力するセル
  • B3:終了日を入力するセル
  • B4:=B3-B2+1(利用日数を自動計算)
  • B5:=B1/DAY(EOMONTH(B2,0))*B4(日割り金額を自動計算)

このテンプレートを作成しておけば、月額・開始日・終了日を入力するだけで、利用日数と日割り金額が自動計算されます。給与用と家賃用で別シートを作成しておくと、さらに便利に活用できるでしょう。

日割り計算に関するよくある質問

日割り計算に関してよくある質問をまとめました。

質問1.日割り計算は何日で割るのが正しいですか?

答え.法律で「何日で割るべき」という決まりはありません。

給与の場合は、暦日数方式(その月の日数で割る)、所定労働日数方式(出勤日数で割る)、月平均所定労働日数方式(年間平均で割る)、30日固定方式のいずれかを、就業規則や賃金規定で定めて統一します。

家賃の場合は、賃貸借契約書に記載された方法に従います。不動産業界では30日固定で割ることが多いです。

質問2.20万円を日割り計算するといくらですか?

答え.割る日数によって異なります。以下は月給20万円を各方式で計算した場合の1日あたりの金額です。

■月給20万円の日割り単価
計算方式 1日あたりの金額
30日固定 6,667円
暦日数(31日の月) 6,452円
暦日数(30日の月) 6,667円
所定労働日数(21日の場合) 9,524円
月平均所定労働日数(20.5日の場合) 9,756円

たとえば、所定労働日数方式で10日間勤務した場合は「9,524円×10日=95,240円」、30日固定方式では「6,667円×10日=66,670円」と、方式によって約2万8千円の差が生じます。

質問3.月給28万円の日割り計算はいくらですか?

答え.月給28万円の場合、各方式での1日あたりの金額は以下の通りです。

■月給28万円の日割り単価
計算方式 1日あたりの金額 15日勤務の場合
30日固定 9,333円 140,000円
暦日数(30日の月) 9,333円 140,000円
所定労働日数(21日の場合) 13,333円 146,667円(出勤11日分)
月平均所定労働日数(20.5日の場合) 13,659円 150,244円(出勤11日分)

方式によって最大で約1万円の差が出ます。入社前に会社の規定を確認しておくことが重要です。

質問4.サブスクの日割り計算はできますか?

答え.サービスにより異なります。

月途中解約で日割り返金されるものと、月末まで利用可能で返金なしのものがあります。各サービスの利用規約を確認してください。

質問5.固定資産税の日割り計算はどうしますか?

答え.不動産売買では、引渡日を基準に売主・買主で日割り精算します。

起算日は地域によって異なり、関東では1月1日基準、関西では4月1日基準が一般的です。

固定資産税の日割り計算例(年額12万円、7月15日引渡し)
  • 関東基準(1月1日起算):売主負担=12万円÷365日×195日=64,110円、買主負担=55,890円
  • 関西基準(4月1日起算):売主負担=12万円÷365日×105日=34,521円、買主負担=85,479円

起算日によって売主・買主の負担額が大きく変わります。売買契約書で起算日を必ず確認しましょう。司法書士事務所の無料ツールで簡単に計算することもできます。

質問6.日割り計算で損をしないためのコツは?

答え.入居は月末近く、退去は月初近くにすると日割り家賃が少なくなります。

給与は計算方式を事前確認し、不明点は人事部門に質問しましょう。契約前に日割り計算の条件を確認することが大切です。

まとめ

日割り計算は、給与・家賃・サブスクリプションなど、月額料金を日数で按分するあらゆる場面で使われる基本的な計算方法です。

この記事のポイント
  • 日割り金額 = 月額 ÷ その月の日数 × 利用日数
  • 計算方式は暦日数・所定労働日数・月平均所定労働日数・固定日数の4種類。法律で決まりはなく、規定や契約書に従う
  • 給与の端数処理は「支給額は切り上げ、控除額は切り捨て」が原則(労働者に有利に)
  • 社会保険料・住民税は日割りの対象外。月末時点の加入状況で1ヶ月分を徴収
  • 産休・育休・遅刻・早退にもそれぞれ控除のルールがある
  • 家賃の日割りは30日固定で計算する契約が多い

日割り計算は方式によって金額が変わるため、事前にルールを確認することが重要です。計算ミスを防ぐために、無料のWebツールやExcelテンプレートを活用することをおすすめします。

小川 実(おがわ・みのる)
このサイトの管理者

小川 実(おがわ・みのる)

成城大学経済学部経営学科卒業後、河合康夫税理士事務所勤務、インベストメント・バンク勤務を経て、
平成10年3月 税理士登録、個人事務所開業
平成14年4月 税理士法人HOP設立
平成18年3月 慶応大学補佐人講座受講
平成19年4月 成城大学非常勤講師
平成23年12月 一般社団法人相続診断協会 代表理事就任
令和2年11月 一般社団法人成長企業研究会 代表理事就任
令和5年11月 著書『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』 出版
税理士・上級相続診断士・行政書士・終活カウンセラー2級。

お気軽にお問い合わせください

お電話でのお問合せはこちら

03-5614-8700

<受付時間>
9:15~18:00
※土曜・日曜・祝日
 年末年始(12/29~1/3)は除く
フォームは24時間受付中です。
お気軽にご連絡ください。

最新情報

2026/04/01

コラムを更新しました。

2026/03/27

コラムを更新しました。

2026/03/27
事例紹介を更新しました。

HOPグループ

住所

〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町2-13-9
FORECAST人形町7階

アクセス

■東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅  7番出口より徒歩3分
■東京メトロ日比谷線「人形町」駅    
 A2出口より徒歩5分
■都営地下鉄浅草線「人形町」駅
  A3出口より徒歩7分
■都営地下鉄新宿線「浜町」駅
 A2出口より徒歩10分
■駐車場:あり

営業時間

9:15~18:00

定休日

土曜・日曜・祝日
年末年始(12/29~1/3)

03-5614-8700
パソコン|モバイル