コラム

業務の『緻密さ』がクライアントの安心を創る

老田 晴彦 2025年11月18日

 企業様の労務管理を取り巻く環境は、法改正や働き方の多様化に伴い、年々複雑さを増しています。その中で、私たちが日々取り扱う社会保険の届出書類や給与計算の数字一つ一つに、極めて高い「正確性」が求められていることを痛感しています。

 

論文作成に見た「妥協なき姿勢」

 先日、学生時代からの後輩が「ISJF日本学生政策会議」に提出した論文を読みました。複雑な社会課題に対する政策案を、データに基づき徹底的に分析し、論旨が一切ブレないよう推敲が重ねられたその文章からは、並々ならぬ熱意と、一切の妥協を許さないプロフェッショナルな姿勢が伝わってきました。明確な「締め切り」という期限がある中で、自分が「できることを、できる限りやり尽くす」という彼の姿は、私自身の業務に対する意識を大きく変えるきっかけとなりました。

 

実務の最前線で直面する「緻密さ」の重要性

 私は4月に入社をしたばかりですが、業務における「緻密さ」の欠如が、いかに大きなリスクとなり得るかを学びました。

 社会保険の資格取得・喪失手続き、あるいは給与計算のミスは、従業員様の健康保険証の遅延や、将来受け取る年金額の算定ミスに直結します。これは企業と従業員様間の信頼関係を損ねるだけでなく、最悪の場合、行政からの指導やペナルティに繋がる可能性すらあります。

 労働基準法や社会保険関連法は頻繁に改正され、手続きの書式や計算方法も更新されます。わずかでも誤りや漏れがあれば、企業様が後になって修正対応に追われることになりかねません。

 

「緻密なサポート」の一端を担う者として

 この経験を通じて、私が担う給与計算や社会保険手続きといった「基礎業務」の精度が、お客様に提供する安心感の土台を築いているのだと認識を新たにしました。

 HOPの社会保険労務士やベテランスタッフは、法令の高度な解釈や就業規則の制度設計において、常に「できる限りのこと」、つまり最高レベルの専門性を尽くしています。

 私は、その専門性を支える土台として、後輩の論文作成に見たような妥協のない姿勢を、日々の書類作成や数字のチェックに落とし込み、「ミスや遅延をゼロにする」というプロ意識を追求していきます。

 企業の労務管理は、経営戦略に直結する重要な課題です。ご担当者様が安心して本業に集中できるよう、今後も細部にまでこだわった緻密なサポートをご提供してまいります。

 

(文責:老田 晴彦)

 
パソコン|モバイル
ページトップに戻る