父が亡くなった時に、相続税がどのくらいかかるのか、そして遺産相続で揉めないか不安です。
当の両親も相続は「将来のこと」という認識で、相続対策を講じることに積極的ではありません。
父が亡くなった時に、相続税がどのくらいかかるのか、そして遺産相続で揉めないか不安です。
当の両親も相続は「将来のこと」という認識で、相続対策を講じることに積極的ではありません。
父の相続が起こった場合、法定相続人は、妻、長男、長女の3人です。
相談者は長男で、父が大病を患ったことを機に相続に対する不安が込み上げたそうです。父は、都心部に不動産を所有し、長年事業を行ってこられたので、遺産総額は相続税の基礎控除額をはるかに上回ります。さらに、長男は長女との関係があまり良くありませんでした。
1.両親に相続対策の必要性を理解していただく
「自分が亡くなった後は子供達が何とかするであろう。」こういった思いを持ち、相続後の準備をされていない方が多いです。相続対策とは、相続を機に家族が断裂する「争族」を回避するための対策を講じることです。生涯を掛けて築いた遺産を承継することが原因で家族が断裂するのはとても残念なことです。相続対策は、子供達だけでなく財産を引き継がせる両親が積極的になることが肝要です。
2.相続税額の把握
預貯金や上場株式、不動産等のプラスの財産、借入れ(ローン)等のマイナスの財産もお聞きして財産目録を作成し、そこから相続税額を試算します。納税資金が相続財産から支払えるか否かの検討を行います。
3.遺産分割方針の意向を把握
両親が遺産の承継についてどのような想いがあるのか、意向を確認します。
4.有効な節税対策を検討
相続税の節税対策には、生前贈与や不動産の活用などさまざまありますが、有効な節税対策は、お客様ごとに異なりますので注意が必要です。
5.結果
1年ほど掛かりましたが、最終的に、両親は長男の不安を受け止め、積極的に相続対策の意向を示して下さるようになりました。子供達の「争族」を回避するために、両親揃って公正証書遺言を備えられました。相続の仕方によっては相続税の申告時に適用できる特例も変わってきます。私共は、税法面からサポートさせていただき、遺言書作成時の参考にしていただきました。
財産を承継させる両親が積極的にならないと相続対策を講じることは難しいです。
相続対策というと「節税対策」ばかりに気持ちが走る方も見受けられます。もちろん節税対策も大切ですが、何より大切なことは、相続を契機に家族が断裂する「争族」を回避し「笑顔相続」が実現するような対策を講じることです。
HOPグループでは、相続業務における豊富な実績とノウハウを活かして、相続対策から相続税申告まで、相続に関するあらゆるお困りごとをワンストップで対応させて頂いております。
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(文責:川村 理香)
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