お客様の声

株式会社エナ・デザインコンサルタント

代表取締役  増子和治 氏

代表取締役  石川賢一 氏

お客様に喜んでいただく仕事で、人材を育てていきたい

デザイン1
HOPスタッフからのコメント

小川 実

「二人代表は成功しない」とよく言われますが、例外もあるようです。業界の常識にとらわれない新しい手法を次々と提案してこられるので、私たちも気を抜かず、常に本気で意見をぶつけ合っています。

二人でほぼ同時に独立を決意し、勢いにまかせて会社を設立

【石川】大学の建築科を出たものの、一旦は美容師になりました。女性の気持ちが理解できないので結局は諦めましたが、美容師の仕事を通じて学んだ「すべてはお客様満足のために」という基本理念は、今も大切にしています。
増子と出会ったのは、美容師を辞めて入社した設計事務所です。その会社は“経済性に富んだ設計”という他社にはない優れた技術を持っている一方で、お客様に対するサービス精神が感じられませんでした。そのため「何のために働いているのか」という疑問を感じると同時に「この技術を吸収した上で、サービス精神やビジネス環境を整備すれば、どこにも負けない仕事ができるのではないか」と考えるように。つまり「独立」という野望が芽生えたのです。
その後、別の設計事務所に移ってキャリアを積んだのですが、増子とはそこでも一緒に仕事をしています。僕が手がける物件に関しては無条件にサポートしてくれるなど人情に厚く、サバサバした気質の私とは気が合うことから「いつか一緒に独立しよう」と話すようになりました。

【増子】石川と出会ったのは、専門学校を出てすぐに入った設計事務所です。当初から「ゆくゆくは独立してみたい」という漠然とした思いはありましたが、同僚や先輩方の仕事への向き合い方が「腑に落ちない」と感じることが増えるに従って、独立に対する思いも膨らんでいきました。
キャリアを重ねるに従い、お客様から頼りにされることが多くなる一方で、個人的な思いでお客様をサポートすることには限界があると感じるようになります。お客様に頼られ、とことんサポートする、という判断を自分でできる立場になりたい。そんな思いから具体的に独立を意識するようになりました。そのタイミングが石川と同じだったようで、まさに縁と勢いで独立してしまいました。

2009年12月21日に二人で独立を決意し、当時の上司に「来年の2月末で退社します」と宣言。その年の正月休みは、お金の工面や事務所の選定、社名や経営方針の策定などで手一杯でした。そんな慌しい中で考えた「ENA」という社名には「Enhance the value=価値を高める」という意味が含まれています。 そして、同業の知り合いからの紹介で出会ったのがHOPです。会社を設立するために必要なことをイチから教えていただき、登記もお願いしました。

お客様のために、構造と設備、2つの設計をワンストップで提供

【石川】建設業界では、デベロッパーなどの建主が意匠事務所に発注し、そこから構造設計や設備設計の事務所に受注するのが一般的な流れなので、私たちのような構造設計事務所が建主と直接契約を結ぶことはありません。私たちは、こうした構造を変えていきたいと思っています。
弊社は構造設計を専門とする会社として設立しましたが、当初から「いずれ設備もやろう」という考えは持っていました。HOPが掲げる「ワンストップサービス」に触発されたこともありますが、2つの設計をワンストップで提供することは、結果としてお客様である意匠事務所のためにもなるからです。会社は順調に成長し、現在では構造と設備が業務の2本柱になりました。今後も少しずつ事業領域を広げ、建主との直接契約も増やしていきたいと考えています。
会社を良くするために何が必要か。私は経営ノウハウ本などが好きなので、あれこれ読み漁っては「これをやってみたい」「あれはできないか」とHOPにぶつけています。生意気なこともたくさん言ってきたと思いますし、HOPの流儀に合うものばかりではなかったと思います。それでも、いつも一つひとつ丁寧に答えていただけるので、ビジネスパートナーとして本当にありがたい存在です。

人の成長を支える仕事を、設計業務と並ぶ人生の柱に

もうひとつ力を注いでいるのが、人材育成です。私たちの業界は経済的に余裕がないこともあり、人を育てることが上手くありません。けれど、人と一緒に働くのはとても楽しいことです。独立してここまで来る間に、私たちの心の中に「“人の成長を支える”ということを、自分が生きていく上での大事な柱にしたい」という意識が芽生えました。新卒で入社してきた若者がENAで技術を身につけ、人間性を高め、巣立っていくのはとても誇らしいことだし、彼らにはどんどん活躍してほしいと思っています。ENAを人が育つ会社にしたいのです。
設立以来、HOPにはずっとお世話になっているわけですが、唯一聞き入れなかったのが「二人代表は成功しない」というアドバイスです(笑)。私たちとしては、10年後、20年後に二人で笑っていられたら、それでいいのです。もちろん、会社がここまで成長する過程ではいろいろなことがありましたが、おかげさまで売り上げは順調に伸び、28人の従業員を抱えるまでになりました。

最近は、HOPの経営計画発表会にも参加させていただくようになりました。同じ「士業」同士として、考え方や戦略で刺激になるものは少なくありませんから、参考になる部分はどんどん盗んでいきたいですね。
次の目標は、支店を出すことです。国内の主要都市に支店を設立し、新卒でENAに入社した社員たちが成長した暁には、支社長として新たなスタッフを率いてくれたら、と思っています。せっかく知り合ったのですから、成長できるフィールドを用意してあげたいし、「ENAで働いていて良かった」と思って欲しい。そしてもちろん、私たち自身、いつまでもワクワクしていたいですね。

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