つるかめ算という小学生の算数の問題がある。
例題)
鶴の数と亀の数は合わせて100です。
足の数が合計240本のとき、
鶴と亀の数はそれぞれいくつでしょう。
という問題。
鶴の足は2本、亀の足は4本なので、
解き方は省略するが 鶴80羽 亀20匹が正解。
実生活でなかなか使わないとおもいきや、
63円切手と84円切手が合わせて30枚、合計1,428円
内訳は?という身近な問題に・・・・
・・・やっぱりなってない。
合わせて30枚と数えている時点で、最初から分けながら考えればいいし、
普通ならば合計金額を知りたくて数えるはずだ。
どこでこんな計算を使うのかと思って30年生きていたが、
まさか実務で使う場面が出てきた。
場面は、お客様の月次入力中。
目の前に面倒な交際費の領収書が出てきた。
お歳暮のお菓子セットなのだが、セットの内容にお酒が含まれている商品もあった。
お酒単品のギフトもあり、お菓子だけのギフトもある。
そしてその領収書、合計金額と消費税の合計が記載されていた。
お菓子は軽減税率の8%、お酒は10%の消費税となっている。
課税事業者であり、分けて仕訳けなければならない。
【改題 文末に解答あり】
合計金額37,740円(内消費税3,240円)
8%のものと、10%のものに分けてください。
これも分類上はつるかめ算で、ちゃんと綺麗に答えがある。
淡々と入力していたが、さすがに手が止まってしまった。
1枚の領収書を処理するのに、まさか手元で面積図を使うとは思わなかった。
前職と合わせて6年の経理経験があるが、初めてのことだった。
インボイス制度が施行され、適格請求書発行事業者になると、上記のような記載はダメで、
ちゃんと税率ごとに分けて記載しなければならない。
なかなかレアな体験をした。
インボイス制度は、令和5年10月スタート。
もしかすると、お中元のタイミングでもう一度相見えることが出来るかもしれない。