早いもので、2022年度も終わりを迎えました。
明日から4月。街で緊張した面持ちの新入社員と思われる人たちを見かけると、自分も毎年ちょっとだけフレッシュな気持ちになれたりします。
このコラムを執筆するにあたり、自分が新入社員だった頃のことを思い出してみました。
当時、私はクレジットカード会社で社会人生活を開始しましたが、入社間もないある日、私は経費精算ソフトへの入力を間違えると言う失敗をしました。「経理部は怖いベテラン社員の方がそろっている」と言う噂を耳にしていたので、間違いに気付いたときは冷や汗状態でしたが、「そうだ!経理部に同期が配属になっている!」と思い出した私は、迷わず同期の内線電話に連絡をしてみました。
同期からは「大丈夫!勘定科目を反対にした反対仕訳を切ってもらえれば、すぐに修正できるよ。」と回答してもらい、どうやら大事故にはならないことがわかりました。
しかし、経理知識が一切なかった当時の私。今でこそ、「勘定科目」「反対仕訳」は聞き慣れた言葉ですが、当時の私は、意味もかわらず、「カンジョーカモク」「反対シワケ」とメモをとるのが精一敗でした。そのメモを私のOJT指導をしてくださっていた先輩に見せ、大笑いされたのをよく覚えています。それがあまりにも恥ずかしくて、簿記の勉強を始め、今の仕事につながっています。
私が日商簿記2級に合格したのは、15年以上前のこと。最近の検定試験の傾向はどんな感じだろうかと調べてみたところ、2020年12月より、2級と3級に関しては、CBT方式によるネット試験が開始されていました。そして、2023年度から、東京商工会議所では、ネット試験のみになる(団体申込は除く)ことも発表されているようです。私が受験した頃には、想像すらしなかったことです。
ネット試験が開始された背景には、新型コロナウイルスの感染拡大があるようですが、従来のペーパー形式試験の試験日が年3回だったのに比べ、ネット試験は随時受験が可能で、以下のようなメリットがあるようです。