経営計画発表会により社員と協力者との絆を深めた事例

<ご相談内容>

既存ビジネスの厳しさを感じ、新しいビジネスへの挑戦を決定しました。
しかし資金繰りが厳しくなり、収益物件を手放す必要がありました。
現在の社員のレベルでは、どのような業務も困難に感じています。
また、社員の労働に対する報酬が高いと感じているため評価制度を導入し、これらの問題を解決したいと考えています。

<現状分析と改善策>

●具体的な原因

成長企業診断の結果、売上は数字上問題がないように見えました。
しかし、売上の詳細を見ると、月次での進捗を振り返る仕組みがなく、社員の責任が不明確であるため、社長がほぼ一人で売上を作っている状態でした。
また、業界の特性上、売上が入金されるタイミングが遅いですが、これまでの利益の積立と借入により、当面運転資金は問題ないことも判明しました。
新しいビジネスに挑戦する理由や、それによってどのような貢献をしたいのかを継続的に伝える仕組みがなかったこと、社員が何を期待されて何を目指すべきかがわからないこと、そして会社の新しい挑戦が具体的に何をするのかを共有できていないことが、社員が育たない根本的な原因でした。

●解決策

社長が描く未来を、社員一人ひとりが毎月達成すべきことまで具体化し、会社が実現したい未来や想い、中長期から来期までの具体的な数値目標や各社員の役割と責任を経営計画発表会で共有しました。

●まとめ

社長が実現したい未来が具体化し、共有されたことで、社員も目的意識が芽生えました。自分が期待されていることや責任が明確になったため、「社長が創る未来に協力したい」という意識が芽生え、評価制度の導入にも前向きに協力するようになりました。
また、経営計画発表会に出席した銀行の方々に対して、事業計画や具体的な目標、事業を通じて実現したい社会貢献などを伝えることができ、新しいビジネスへの投資資金を借り入れることに成功しました。

(文責:平岩 大輔)

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