・事業承継を検討している中で、会社の現状を確認し、次世代に円滑に引継ぎをしたい
・承継後もより良い状態で、次の経営者が経営を進めていけるように仕組みを整えたい
次の経営者は経営者としての経験がないため、経営業務の手間を減らし本業に集中できるようにしたい
- 成長企業診断
- 2023年4月1日
事業承継に向けた企業の価値を高める仕組みの整備(医療法人様事例)
ご相談内容
<成長企業診断による現状分析と改善策>
現状分析
・売上利益は三期推移で好調に推移しており、また、資金繰りも安定性が高いため、財務について直近の課題はない
・クリニックとして、永続的に地域や患者様への貢献をしていくためにスタッフに必要な能力やスキルが不明確なため、スタッフのステップアップに必要な育成プランが明示しきれていない
※ベテランスタッフの退職等が発生した場合に伝承する術がない
・スタッフの賃金は毎年昇給されているが、賃金決定にあたり、昇給の根拠などが持ち合わせていない
解決策
承継後も安定的な医療サービスの提供実現に向け、経営基盤の確立と
クリニックが培ってきたノウハウや価値を次世代へ承継させるための仕組みの整備
【経営システムの整備】
1. 理念・ビジョンをブラッシュアップし、これまで提供してきた価値について再定義
2. 中長期計画を策定し、事業承継までのステップを明確化
【従業員満足度の整備】
1. 役割期待の明確化
現在の各メンバーの業務内容について洗い出し
理念・ビジョンを実現するためのスタッフのスキルの整理
2. 役割期待に基づいたステップアッププランの作成
3. 給与体系の整備(賃金テーブル・賃金規程)
まとめ
本クリニックは、スタッフの皆さまが、医療従事者として、当たり前として、大切にされてきた想いを行動に移し、患者様と真摯に向き合って、地域や社会から必要とされ、患者様にはなくてはならないクリニックとなられました。
同じように、どの企業組織や働く人にとって、創業の時の想いや、今の職業に就かれる際の想いをベースに、ご自身のスキルやノウハウを活かしお客様や社会に貢献するのは当然のこととして、日々取り組まれており、その素晴らしいノウハウやスキルについては言語化・明文化される方は少ないのではないでしょうか。
これからも必要とされる方を永続的にサポートし続けるためには、これまで培ってきたノウハウを言語化・明文化し、伝承していける状態にすることがとても大切です。
その積み重ねが最終的には企業の大きな財産であり、他にはないサービス価値になっていくものです。
(文責:土井 実紗)