資金繰り改善のための施策を行い会社のピンチを乗り越えることが出来た事例

相談内容

弊社は、毎年売上が順調に伸びており、現状の人員では今後の業務を回すことができないと思い大量採用を行いました。
来期以降に向けた将来の基盤づくりのための先行投資でしたが、売上高以上に固定費が発生しているため、当期は赤字を見込んでいます。また、資金繰りも心配です。

【現状分析と改善策】

こちらのお客様は、売上高は順調に伸びていますが、それ以上に固定費が発生していました。
キャッシュフローの改善が必要であると考え、以下の取り組みを行いました。

  1. 資金ショートする可能性が高い時期と金額の逆算を行い、借入による資金調達をしていただきました。
  2. 固定費の見直しを行い、削っても問題がないものについては削減し、固定費を大きく減らすことが出来ました。
  3. 部門別損益の分析を行い、業績向上のための戦略を立てました。結果、黒字部門を更に伸ばし赤字部門の改善に成功しました。
  4. 生命保険が解約返戻率のピークを迎えていたため解約を行い、固定費増加による赤字をカバーすることが出来ました。
  5. 人件費が増えているため所得拡大促進税制を適用し、生命保険の解約により黒字となった分に課される法人税を減らすことが出来ました。

まとめ

借入により資金ショートを回避し、その間に資金繰り改善のための施策を行い、
生命保険や税制を活用して、会社のピンチを乗り越えることが出来ました。

(文責:井手 賢一郎)

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