相続税申告後によくある「実家の空き家」問題

ご相談内容

相続人は姉妹です。父は既に他界しており、母の遺産をどのように分けたらよいか、実家をどうしたらよいか困っています。

現状分析・解決策

具体的な原因

姉妹は結婚しそれぞれ持ち家で生活をしているので、実家は空き家になります。実家を空き家にしておくことが心配で毎週のように様子を見に帰っていましたが精神的な負担となっています。貸家として賃貸することも検討しましたが、リフォームが必要で、賃貸需要も低いエリアです。

解決策

1.遺産分割協議の準備をする

母の遺産は、実家と預貯金です。姉妹としてはこれらの遺産を平等に相続することを望んでいます。そこで、提携している不動産会社の方に実家の実勢価格を調査して頂きました。

2.遺産分割協議をまとめる

実家の価値を把握したことで話し合いが進みます。
分割方針は姉妹が平等に相続することですので、全ての財産を半々にして相続するということもできますが、そうすると実家が共有名義になります。姉は遠方に居住しているため、今後売却が必要となった場合に契約当事者として立ち会う必要があり大きな負担となります。
そこで、今後の相続手続きも考えいくつかの遺産分割案をご提示したところ、ご姉妹は簡単明瞭な分割案を選択されました。
① 遠方に居住する姉は預貯金
② 妹はそれ以外

3.不動産売買の専門家を紹介

不動産を売却する時に不安を感じる方は少なくありません。それが生まれ育った実家となればなおさらです。どの専門家にお願いするかは非常に重要ですし、ご自身で探すことは困難です。姉妹には信頼ができる不動産会社の方と土地家屋調査士を紹介し、現在、販売活動が行われています。

まとめ

相続税の申告は『ただ申告して終わり』ではありません。遺産分割協議や不動産の名義変更、二次相続対策、不動産売却が関わってきますので必ず専門家のサポートが必要となります。相続税の申告は数ヶ月を要します。財産内容や家族関係を全て把握し、様々な悩みを話した担当者がその後の手続きもフルサポートすることで多くのお客様に『安心』して頂いております。

HOPグループでは、相続業務における豊富な実績とノウハウを活かして、相続対策から相続税申告まで、相続に関するお困りごとにワンストップでご対応させて頂いております。お気軽にご相談下さい。

(文責:川村 理香)

 

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