6月から続いていた社労チームの繁忙期も、ようやく終わりを迎えております。
毎年６、７月は通常業務に加えて、『労働保険年度更新』と『社会保険算定基礎届』の申告・届出期間が重なり、超多忙を極めます。
『算定基礎届』とはなんでしょう？ ご存じの方は多くないかもしれません。
私たちの社会保険料や厚生年金保険料は、『標準報酬月額』を基に計算されています。
一度決定された『標準報酬月額』が、昇給などで年々変動する実際の給与額と
かけ離れたものにならないように、年に１回見直しのための届け出をしています。
この手続きを『定時決定』と呼び、この時に提出する書類が『算定基礎届』です。
（※標準報酬月額…社会保険料を計算しやすくするために報酬月額の区分（等級）ごとに設定されている計算用の金額のこと。）
定時決定は、その年の4、5、6月に支払われた報酬の平均額を計算して行われ、（※実際の計算にはその他諸条件はあります）そこで決定された新しい標準報酬月額に基づいた保険料が9月分から適用されます。
私たちの健康保険料や厚生年金保険料を決定するための、年に一度の大事な手続きです。
すべての法人事業所（事業主のみの場合を含む）と常時5人以上の個人事業所（一部の業種を除く）は、社会保険の加入が必須であり、社会保険に加入している事業所は『算定基礎届』の提出が必要です。ご提出忘れはありませんでしょうか？
提出期限は 毎年7月10日までです（10日が土曜または日曜の場合は翌営業日が提出期限となります）。
正当な理由がなく届け出を行わなかった場合、罰則が適用される可能性もあります。
また、調査により、社会保険料が間違っていたことが判明した場合、遡って徴収されることもあるので、毎年大変ではありますが、間違いの無いよう、細心の注意を払って行っています。