ガソリンと税金の話

皆さま、夏のご予定はもうお決まりでしょうか?
コロナ禍で、公共交通機関は使用せずに、マイカーやレンタカーで外出される方も多いと聞きます。

車でのお出かけとなると、やはり気になるのは「ガソリン価格の高騰」でしょうか。
私も時々車を運転する機会があるのですが、少しでも安くガソリンを入れようと思い、スタンドの価格表示の看板を注視してしまいます。他より価格が安い看板に誘われてスタンドに入ってみたものの、表示されていた価格はそのスタンドの会員向けの価格で、会員でない自分はあまり安く入れらなかった・・・・なんて失敗もつい最近しました。

このガソリン価格の高騰は、OPEC(石油輸出国機構)が2022年末までの原油減産延長に合意したこと、ロシアのウクライナ侵攻、それに加えて円安など、様々な要因があるようですが、そもそもガソリンの本体価格のうち、かなりの部分が税金であることをご存知でしょうか?
現在、ガソリンには、消費税とは別に、1リットルあたり、56.6円の税金がかかっています。内訳は以下の①から③になります。

①ガソリン税 53.8円
ガソリン税は、揮発油税と地方揮発油税の総称。
当初、道路整備を目的とした特定財源であったが、現在は一般財源化。
53.8円のうち本則税率分が28.7円、特例税率(※1)分が25.1円。
※1 ガソリン税が特定財源だった頃に、不足分を補う暫定税率として設定され、
2010年の税制改正で「特例税率」となった後も25.1円が維持される。

②石油石炭税 2.04円
原油及び輸入石油製品、液化石油ガス、液化天然ガス、石炭に課される税。
燃料安定供給対策、エネルギー需給構造高度化対策の財源。

③地球温暖化対策税 0.76円
すべての化石燃料の利用に対し、環境負荷に応じて負担を求める税。
省エネルギー対策、再生可能エネルギーの普及など諸施策に活用される。

7月19日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットルあたり171.4円となっていますので、ガソリン本体価格のうち3割以上は税金なわけです。これに加えて、消費税も課されます。皆さんはこれを高いと思うでしょうか?安いと思うでしょうか?
どちらにせ、地球環境のため、自分のお財布のために、エコドライブを心がけたいですね。

(文責:來山 純子)

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