有限会社ルイ
代表取締役 吉川 信貴 氏
有限会社ルイ
代表取締役 吉川 信貴 氏
髙橋 大祐
4年前に前社長のご子息に当たる現社長が就任し、親子2世代にわたって事業を続けられています。先代社長が築いた土台に、現社長が時代に即した変化を加え、常に進化を続けていらっしゃいます。
弊社では、中国からの墓石用石材の輸入卸を主たる業務として行っています。
私自身はこの業界に携わるようになって20年になります。
この間に、会社を取り巻く環境も国内外で大きく変化してまいりました。
輸入元である中国に関していえば、当初は「安かろう、悪かろう」「うまいこと出荷してやろう」という姿勢があり、“品質管理”という点では、まったくと言っていいほど意識がない状態でした。
そこで、弊社では中国福建省に事務所を構え、現地の検品員と前社長とで30以上ある工場をすべてまわり、各工場のレベルチェックと強み弱みの把握を行い、国内のお客様のご注文に対して最もマッチした工場を選択できる体制を確立しました。
当初、中国の工場から「厳しい」「細かい」などの苦情が相次ぎましたが、今では「ルイと取引しているなら安心」と、工場にとっての“信頼の証“にもなっています。
弊社はこれまで、前社長が掲げた「中国に一番近い会社」という理念のもと、お客様の支持を集めてきました。4年前に私が会社を引き継いでからは、前述のものに加えて「お客様に一番身近に感じていただける会社」という理念を定めました。
“問屋”と“小売”でいうと、問屋の方が力関係で上というイメージを持たれることがありますが、我々からしたら小売は大事なお客様です。お客様が利益を上げられなければ、我々も存続していけません。「常にお客様目線を忘れず、お客様にとってメリットのある存在であること」を念頭に、全社員が“一枚岩”となって日々取り組んでいます。(石だけに…)
他社がそのほとんどを中国の外注で済ませてしまっている墓石の設計(成形や字彫り)についても、弊社は自社に設計部を持つことで、お客様からの注文に直接対応し、細部にわたる調整を可能としています。
HOPとの出会いは、当時、会社の専務であった私の母が、証券会社主催のセミナーで小川代表の講演を聞き、セミナー後に速攻でアタックしたことがきっかけです。HOPになってからは、毎月の会計報告と共に、自社で抱える問題に対する的確なアドバイスを頂くことができるようになりました。さらに、会計だけにとどまらず、労務や相続についてもワンストップでサポートをしていただき、とても助かっています。
人口の減少や家族形態の変化に伴う「墓じまい」や「埋葬の多様化」によって、墓石業界は引き続き厳しい状況が続くとみられています。ただ、その一方で、ゼロにもならないと思っています。
経営の安定化を図るため、本業を輸入に加え、輸出や日中のコネクションを生かした新規ビジネスも創造しながら、50年、100年と続く企業を目指していきたいと思います。
有限会社ルイ