銀行に預金をするとお金が減る時代がやって来た!?

先日、オランダで店をやっている学生時代の同級生が愚痴をこぼしていました。
「マイナス金利の影響が庶民にもやって来た」とのこと。
預金の金利がマイナス金利。文字通り、銀行に預金をすると預金利息をもらえるのではなく、利息を支払わなければならないと言う状況です。
詳しく話を聞いたところ、オランダは以前から預金にマイナス金利が適用されていましたが、それは大口の預金に対してのもの。それがこの度、1,000万円程度の預金にもマイナス金利が適用されるようになったそうです。(適用される預金額は銀行によって多少差があるそうです。)
結果、オランダでは、預金から株や不動産への投資にシフトする傾向に。

補足
マイナス金利は、国の中央銀行が民間の金融機関からの預金にマイナスの金利を付けることで、民間金融機関に市中に資金を貸し出す促す政策です。欧州ではその政策を続けた結果、
民間金融機関が一般顧客から手数料を徴収することになったということのようです。

 

日本で都市銀行に預金をすると、現在の預金利息が0.001%程度。
大口の定期預金でも0.002%と言ったところ。
「預金しても、ちっとも利息がつかない!しかも、わずかな利息から源泉所得税(※)がとられるなんて!!」と不満を言っていた私ですが、日本は利息がプラスなだけましなのかもしれません。

※預金利息の源泉所得税の税率は以下の通りです。
個人・・・・所得税及び復興特別所得税15.315%、地方税利子割5%
法人・・・・所得税及び復興特別所得税15.315%
(平成28年1月より法人に係る地方税利子割は廃止されました。)

ただ、日本でも気をつけることがあります。
それが「口座を維持するための手数料」です。
みずほ銀行では、普通預金口座を新規開設の際、紙通帳の発行を希望すると手数料として1,100円が必要になります。通帳に記帳するページがなくなり繰り越しをする際にも同額の手数料がかかってきます。
また、三井住友銀行でも、新規で普通預金口座を開設し、紙通帳を利用する場合、毎年550円の手数料が発生します。
これらの手数料がない銀行ももちろんありますが、新規で口座を開設する際には、この口座を維持するための手数料にも注意したいところです。

銀行に預金をするとお金が減る。そんな時代が近づいてきているのかもしれません。

 

(文責:來山 純子)

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