コロナをきっかけに保険を検討する人、増えています

最近増えてきたと実感しているのは「コロナが気になるんだけど何かいい保険無いですか?」というお問い合わせです。

答えの1つとして「医療保険」をご案内差し上げるようにしています。
そもそも医療保険とは何なのか、医療保険の機能は「医療費の補填」ではありません。
何故なら病気やけがで入院した場合、健康保険に加入していれば高額療養費制度により医療費の自己負担額は所得の金額に応じて一定の金額で済みますし、健康保険組合に加入している人の場合は付加給付制度があるケースもあり、医療費自己負担額が最終的には2~3万円で済むこともありますので、その程度の金額なら何とかなると考えていらっしゃる方が多いと思います。

医療費の支出自体は大した金額でないと言っても実は入院に際して意外なお金がかかることをご存じない方が多いようです。
私は以前開腹手術を受けるために入院しましたが、その際に病院から指示されたのが「前開きのパジャマ」でした。
恐らく術後の腹部の傷の確認などのためだと思われますが、私はパジャマなどというおしゃれな?!寝具をもっておりませんでしたので、仕方ないなと思いつつも退院した後は絶対着ないであろう前開きパジャマを購入しました。
入院中という状況もありせっかく着るなら気に入ったものを着たいと思いましたので、それなりの金額のおしゃれパジャマを購入しました。もちろん退院した後は着ておりません。
健康保険ではカバーされない諸々の入院中の出費は馬鹿になりませんし、そもそも入院中は基本就業していませんので収入が減少する可能性があることを忘れてはいけません。

このような健康保険ではカバーされない自己負担分を補うことこそが医療保険の機能といえます。
ここでお問い合わせいただいたコロナについてですが、現在は軽症であったり受け入れ医療機関がない等により入院することができず自宅療養せざるを得ないなどというニュースを耳にします。
自宅療養しかできず入院できなければ医療保険がもらえないのでは?と思われるかもしれませんが、現時点で保険会社各社は新型コロナ感染症に関する保険商品の取り扱いについて特例を設けており、一例として某保険会社では以下のように取り扱っています。
「新型コロナウィルス感染症の検査により「陽性」と判定され、保健所または自治体の就業制限等により自宅療養等された場合には、保健所または自治体の証明書等をご提出いただくことで、その期間について疾病入院給付金等のお支払い対象といたします。」

最近ではコロナに特化した保険も販売され始めていますが、コロナに縛られず広い保障でなおかつコロナもカバーできる医療保険をご検討なさってみるきっかけとして今はいい機会なのではないでしょうか。

(文責:網野 博美)

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