相続対策の入り口に

みなさんは「相続対策」「終活」等の言葉を聞いて、どんな印象を持つでしょうか。
良いイメージを持つ方もいれば、あまり良くないイメージを持つ方もいらっしゃることでしょう。

それぞれが持つイメージに差が生じる要因の一つとして、
「何から手をつけたらよいかわからない。」
という思いから、行動にうつせるか、難しいのかという違いもあるのではないでしょうか。

では、「ノート1つで、遺された家族を安心させることができますよ。」
と言われたらどうでしょう。
この「ノート」とは、「エンディングノート」といい、最近は本屋などにも特設コーナーが作られるほどメジャーなものになっています。
どちらかというと、「終活」の色が強いのですが、自分の想いを遺すという点においては、「相続対策」にもつながるアイテムになります。

「想いを遺す」というと、「遺言書」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「遺言書」と「エンディングノート」の違いとは、ズバリ「法的効力の有無」です。
正しい形式で書かれた遺言書は、法的な効力があります。
しかし、遺言書に書く事ができるのは財産についてのことに制限されます。
法的効力はないものの、自分の今までの人生について、介護について、葬儀やお墓についてなど、遺言書には書く事のできない項目について言及できるのは、エンディングノートならではの特徴です。

自分がどんな人生をどんな想いで歩んできたのか、自分の友人関係、携帯電話やサブスクリプションのパスワード、重要な書類の所在、ペットのことなど、自分にまつわる様々なことを1つのノートにまとめておけば、自分の死後、遺された家族を安心させることができるでしょう。

また、財産の状況についても記入することができるため、遺言書を作成する際に参考になりますし、遺言書の存在の有無についても記入しておけば、家族がスムーズに手続きを進める手助けにもなります。

自分の想いを遺すという意味でも、自分の人生を振り返るという意味でも、是非エンディングノートを一度書いてみてはいかかでしょうか。
そして、エンディングノートで自分の気持ちを整理した後、法的効力のある遺言書を作成し、自分の想いと家族が争わない幸せな未来を実現しましょう。

 

(文責:栗原 圭澄)

 

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